mishima680

三島 interview (後編)
前編はこちらから

K「因みにまた少し脱線しますが、「金」にまつわる滑らない話が何かあれば聞かせて下さい(笑)」

三「金にまつわる滑らない話⁇ うーん、あるかなー?
金の話って言うか、六本木で逆ナンしてきた綺麗な外人とドンキの裏でキスしてたら、「チンコナメテアゲル、イクラモッテル?」って言ってきてさ。金なんかねーよ!って言ったらバイバイってなっちゃって、今度払うから頼む!って言ったら、しょうがねーなぁってなって舐めて貰って「イキそー」って言ったら、寸止めされて「カネ」って言われてさ。
頼む!って懇願してまた舐めて貰って「イキそー」って言ったらまた寸止めして「カネ」って言われて。だから今度払うよ!って言ってまた舐めて貰って、だからイク時に黙ってイッたんだよ。
そしたらまたカネカネうるせーから、50円しかねーよ!って言ったら「有るじゃん!」って言ってきてさ。え?? 50円でいい?? ってなってさ(笑)でも結局その50円もあげなかったけどね(笑)」

K「やっぱ三島君、持ってますね(笑)そのままの勢いで次のテーマの「女」について聞かせてもらってもいいですか!?」

三「女ね〜…。イタズラな恋愛ばっかしてきた俺に女を語る資格なんかないんだけどさ。
でも、やっぱり女は…あざす!って感じ(笑)」

K「三島君と話すといつも「女」にまつわるエロ滑らない話聞かせてもらってる気がするのですが、読者の皆さんに是非1つ小話お願いします(笑)」

三「さっき言ったじゃん!(笑)そんなに追い込まないでよ(笑)ん〜…女にまつわるって言うか俺にまつわる話なんだけど、後輩にセックスの最中の声をドアの向こうから聞かせてあげた事があって、セックス終わって後輩に「どうだった?興奮したか?」って聴いたら、「三島君の声しか聞こえませんでした!?」って。
俺の喘ぎ声がデカすぎるって言う(笑)」

K「ガハハ!!何やってんすか!(笑)でも、そういった1つ1つの実体験が、ラッパーとしてリリック書いた時に思いっきり活きてますよね」

三「まあ、そういうくだらない事も含めた体験が俺のリリックの全てだね。」

K「そういう意味で考えると、「南相馬」という田舎から「大東京」に出てきて色々くだらない事をしたり、金稼いだり、っていう三島君の今までの生活、経験の全て投影されたものが、今回のアルバムかもしれないですね。何となく話聞いてて「大東京」が最後にくる感じが頷けます。最後のキーワード「大東京」について聞かせて下さい。」

三「今回のアルバムは華やかな部分と不気味な部分をなんとなくうまく混ぜたつもりなんだけど、それがまさに大東京なのかなって。」

K「確かに。早々と音源聞かせてもらってますけど、前回とは違う、何て言うんですかね。リリック面で以前よりもっとフォーカスした仕上がりですよね。サウンドやラップのスキル面も含めて1stとは如何に違う、レベルアップしたものを作るか?という所は当然意識してアルバムを作ったと思うのですが?」

三「前回より良いものを作るというのは当然なんだけど、前回との違いは金の事を今回は割と多くラップしてるんだけど。
車を所有出来る様になったとか良い時計買ったとか。
でも、それは決して自慢話じゃなくてラップでも頑張れば職業としてちゃんと成り立つって事を若い子に伝えたかったのよ。
俺くらいでもなんとか出来てるぜっていう。
俺のファンはもしかしたら、俺にはいつまでも六畳一間に住んで貧乏人の気持ちを代弁してて欲しいって人も居るかもしんないんだけどさ。でも、ラップで食えなかった頃の気持ちは全然忘れてない。明日またタイムカード押す様になるかもって不安はやっぱりあるし。」

K「そういったメッセージだったんですね。確かに、六畳一間にずっと住みたくないですもんね(笑)今の時代「ラッパー」として継続的に金を作るのって凄く大変な時期じゃないですか。HIP HOPの畑も狭いし。世の中の駄作がどうこうじゃなくて、良い作品も相変わらず産み出されてるのに、例えばCDの売り上げは減っていく一方で、尚更自分で自分自信を上手く光らせないといけない。予算をかけて赤字のリスクも背負ってまで作品出す訳ですしね。「ハングリー精神」という言葉がありますが、三島君に良い意味で本当にピッタリの言葉だと思います。
最後になりますが、そんな三島君の「金と女と大東京」がたっぷり詰まった今作の2ndアルバム発売を待っていたファンや、このインタビューを読んでファンになった人たち、普段から応援してくれてる人達に向けてメッセージをお願いします。」

三「震災どうこうのお涙頂戴の話をするつもりはないんだけど。最初にも言った通り、俺は南相馬出身であそこは原発の一件から沢山の人が地元を離れてる。周りに知り合いなんて一人も居ない寂しい生活をしてる人達が沢山居るんだよ。
俺はそんな人達の光になりたい。大袈裟な話、戦後の美空ひばりの様な。だから、俺はもっと勝ち上がらなくちゃいけない。そしてもっと地元に恩返しをしたい。そんなラッパーが居るって事を忘れないで欲しいかな。
あと、今回のアルバムのMIX作業は半分以上KYNがやってくれてるから、その辺も聞き所の一つとして楽しんで欲しいね。
買ってくれた男子にはイスラエルの体操を教えてやるよ。3㎝は変わるぜ。二千円ちょっとでチンコデカくなるなら安いもんだ!!」

(あとがき)
私が「三島」と言われて連想する言葉を3つあげると「ちんこでかい」「好色五輪男」「南相馬出身」の3つだが、この文字面からだけでも充分伝わると思う。
「三島」という存在が他に類をみない「珍種」であることが。
ラップはめちゃめちゃ上手くてカッコいい。ライヴもヤバい。
でも一番彼の何処に人としてひかれるのか?と問われたら、私なら「魂」と答える。
彼が多くの女の子から愛される理由、彼の音楽が多くの人に受け入れられる理由、南相馬という田舎から出てきた彼が「大東京」で生き抜ける理由。
それは、彼が夢中になってきた物や事、人に純粋に愛情を注いできたからではないだろうか。彼のリリックには当然だが嘘が無く、PVが無くても映像が目に浮かぶ様だ。
三島が今までの人生で見てきた「金と女と大東京」を、その耳で、目で確かめていただきたい。

(インタビュアー:KYN 2014年11月27日作成)

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