KYN

KYN of SD JUNKSTA / インタビュー
Z:今回のアルバムで3枚目のソロアルバムだよね?まだ聴いてないけど、今回の作品はどんな内容?

K:ありきたりな言葉なんですけど「人間は一人では生きていけない」的なのあるじゃないですか?
一言で言えば普段の生活の中でそういう風に感じた事をアルバムにした、って感じっすかね。「対社会」「対自分自身」「男と女」「生と死」「光と影」等々、どちらか片方が欠けると成り立たない物事って結構一杯あると思うんです。しかもごく身近に。そして、そういうごく身近にある「せめぎ合い」の連鎖が起きる中で、自分という存在が他者によって生かされている事にやっと気づいて。さっきも言ったんですけど普段生活している中で、誰しもが対峙するであろう「せめぎ合い」めいた部分(「自分自身との波打ち際」「生と死の波打ち際」とか)を総称して「渚」と読んで、このアルバムに落としこんだ感じです。

Z:それで渚なんだね。今回はオールプロデュース自分?

K:そうっす。今作はレコーディング、整音も全て自分でやりました。

Z:D.I.Y.精神だね。(笑)

K:五年十年先を考えた時に必須の能力な気がしたので、自分を実験台にまずは一歩踏み出した、って感じっす。OHLD大先生が色々教えてくれて。(笑) そこからは独学で。

Z:今回もジャケットデザインはBEAVERだね。前作に続く感じで良い感じだね。この亀さんは?

K:亀さんは「ロンサム・ジョージ」って最近絶滅したガラパゴスゾウガメです。亀の右に続いてるのは、過去に絶滅した動物達。そして「ロンサム・ジョージ」の上に俺の顔、頭は地球、そして太陽、宇宙、、、。つまり右側の動物から左側へ並べて見ていくと、、、。俺らを含めて、今生きているどんなモノでもいつかは滅びる時が来る事を示しています。まあその裏でまた何か生まれる訳なんですけど。。。

Z:そうなんだね、このジャケは。深いね~、SO DEEP!!

K:前回もそうなんですけど、今回もジャケどーしよー?って考えてたらジャケの構図が頭に浮かんできて。それを家で走り書きしたんです。で、前回同様それをBEAVERに見せに行って具現化してもらったんです。色合いとか細かい構図については2人で意見をじっくりと交わしながら。俺の頭の中を超細部まで理解してくれて、しかもそれを形にしてくれるのは身近じゃBEAVERしかいないっす。(タイトルデザインはRACK)

Z:今回は同時にMIX CDもリリースするね?

K:「good&juicy」以降作りたかったものを形に出来ました。今回は「流れ」という意味では一番良く出来ました。

Z:いい感じに続編になってるよね。ミュージックシネマっていうか通して聴く感じで、すごくドラマがあって良かったね。トラックメーカーというか曲を作ってる人だけあるね。今回の「BLACK CANAL」ってタイトルの意味は?

K:収録曲の「BLACK CANAL」からとってるんですけど、「CANAL」って直訳すると運河なんです。
ただの「黒い運河」的な感じだとちょっと自分的にはナシだったので、「水の流れ」という共通点から馴染みの「相模川」をイメージして作ろうと思ったんです。川って人里離れた所で水が沸き出すところから始まって、徐々に流域面積が広がって、人里に降りて来て、やがて大海に注ぎますよね。その中で生活排水とか諸々の原因で、最初は綺麗だった水もやがて汚れ黒ずんでいくさまは、まるで人生の様でもあって。源流から諸々の事象を巻き込んで海にたどり着くまでの映像を「音」として楽しんでもらえる様に作ったのがこの「BLACK CANAL」なんです。

Z:伝わって来たね。BRON-Kのアルバムも出てKYNのアルバムも出て、年末にはSAG DOWNもあるしね。

K:そうっすね。12月21日に町田VOXでSAG DOWNやるんで皆さん是非遊びにきてね!

ZAKAI取り扱い KYN作品一覧

SDP関連KYN作曲作品
WAX/いつもそう
WAX/ぶれない何か
OJIBAH/I SEE
BRON-K/SO MANY CTYARAZ
BRON-K/COPA DE LA MUERTE
SDJUNKSTA/がらくたがぶるーす
SDJUNKSTA/BLACK LIGHT

インタビュア:大山 昇

Back to Top